ソートベーカリー

小麦粉をこねてパンを焼くように、頭の中で考えたことを文章にしていきます。

ラマの飼育員パン

何年か前に動物園のラマの飼育員がラマに虐待している映像が撮影され、謝罪に追い込まれたニュースがあった。

 

何故かこのニュースが忘れられない。

 

確か映像では飼育員がラマにホウキか何かを投げつけている様子が映っていたと思うのだが、もしかするとあれは虐待ではなく、身体についた虫か何かを取り払う作業だったのかもしれない。

しかし僕はラマに詳しくはないので何とも言えない。

ラマに詳しい人に聞いてみたい。

ラマに詳しい人って誰だ?

ラマの飼育員だ!

 

そもそもラマの飼育員はラマの飼育員になりたかったのだろうか?

おそらく、勝手な想像ではあるが、子供の頃から動物が好きで動物園で働きたいと夢見て、象やキリンの飼育員になれると思った矢先にラマの飼育員を言い渡されたのではないだろうか。

最初からラマの飼育員になりたくてラマの飼育員になったとは思えない。

憧れた仕事との乖離を感じながらラマの世話をするが、なかなか思い通りにいかない。言うことを聞いてくれないラマにストレスを感じてしまった結果としてホウキを投げつけてしまったような気がする。

 

どこの業界でもこのようなことはあると思う。

駅の通路で「左側通行にご協力ください」って言ってる駅員の目が死んでいるのをよく見る。

鉄道が好きで知識もつけてやっと駅員になれたのに、鉄道と関係のない仕事をしているように感じているのかもしれない。

 

しかしそれでも、たとえ望んだような業務じゃなくても、少しずつ少しずつ理想の仕事に近づくことはできると思う。諦める必要はない。いつか象の飼育員になった時に、ラマの飼育員の経験が活きるかもしれない、そんな思いで日々の業務に取り組んでみる。

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