ソートベーカリー

小麦粉をこねてパンを焼くように、頭の中で考えたことを文章にしていきます。

映画を観るパン

Netflixに加入したことと日頃からテレビをつけないことが相まって、地上波で放送される映画を観るということがかなり減ったと思う。

 

子供の頃は金曜ロードショーをはじめ、地上波やBSで放送される映画をいつも観ていた。「今夜アレやるって!」と楽しみにしていたし、学校では「この前の観た?」から会話が始まったし、「次週は何だろう?へー、面白そう!」と毎週興奮していた。

 

映画好きな母が「これ面白いよ」と言って夜更かしを許してくれたりするのが物凄く嬉しかった。

僕なんかはそういったテレビ映画で「バックトゥザフューチャー」や「シックスセンス」などの名作に触れてきたし、多分同じ放送を観ていた同世代もいると思う。

 

冒頭で述べたように、今はNetflixやDVDで観たい映画を好きに選べる環境が整っている。その分、”偶然に”名作映画に出会う場面が減ってしまっていることを自覚している。

だから時々、地上波で放送している映画を意識的に観ることがある。自分では選ばないが観てみたら面白かったと思える作品に出会えることを期待して。

 

しかし地上波放送を観ていてどうしても気になることがある。

CMが邪魔だ。

最初しばらくは視聴者を取り込むためにカットなく放送するが、中盤あたりからは10分おきにCMが入り、また数秒前のシーンから再生される。話が進んだと思ったらまたCMが入る。Netflixを見慣れてしまった自分はこの繰り返しにもやもやしてしまうのだ。

 

結果として、テレビで放送される作品のDVDを借りて観ようと思い至ったが、元々はそこまで興味があった訳でもないのでどうしても後回しになってしまっている。

 

ただ、CMが悪いという言い方はしたくない。放送にあたっては仕方のないことだ。

 

前にハマっていたアメリカのサスペンスドラマで「ヴェロニカ・マーズ」というものがある。女子高生が毎回事件を解決する話だが、シーズンを通して大きな謎も少しずつ動いていく。

このドラマのCMに入るタイミングが絶妙なのだ。

張り巡らされた伏線に繋がる手がかりが映り「えっそれって・・・」「あの人って確か・・・」と思った瞬間にCMに入るので、これまでのシーンを頭の中で整理するちょうどいい間が生まれるのだ。主人公と同じ目線で推理をしている気分になる。

このドラマが好きだったのでDVDを買って観てみたものの、CMに入ったであろう場所はわかるが、すぐに次のシーンが始まってしまうので同じ楽しみ方はできなかった。

未視聴の人はDVDを借りてCM毎に一時停止して楽しんでみたらいいと思う。ストーリー自体も面白いので、普通に観ても満足と思うけど。

 

テレビ映画への思いとCMの良し悪しについて書いてみた。

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