Yahoo!はもとよりLINEでもTwitterでもFacebookでもInstagramでもどこもかしこもニュースが入ってくるようになった。
正確には「ニュースまがい」のものだと思う。
新聞でもテレビ番組でも、伝えていることは「事柄」に過ぎない。
その事柄を良しとするでもなく、批判的な見方をするでもない。ただの広報に徹している。
会社として、キャスターとしての意見というものがまるでない。
ではその「意見」はどこにあるのか?
それを言うのは専門家やタレントなどのコメンテーター達だ。
彼らは取り上げられたニュースについて“独自の視点”とやらで好き放題に言っている。
間違った意見や問題発言があってもその人の責任だ。番組が責任を放棄できる都合のいい隠れ蓑になっている。
そしてそのコメンテーターの発言をスポーツ新聞やネットニュースが取り上げる。
「誰々がこんな発言!」
またしてもそこには事柄だけが置かれている。
それについての良し悪しには触れず、酷いものでは「賛否両論ありそうだ」で文を終わらせているものもある。
他人任せにするな!
その「賛否両論」を出すのがメディアではないのか?
そしてネットニュースの場合、「意見」が出るのは専らコメント欄やSNSだ。
しかしここは“大方が賛同する意見”しか求められていない。逆の意見や新鮮な発想は批判対象となるか埋もれるだけだ。
そんなネット上の意見をまたテレビや新聞が取り上げる。
「◯◯がネットで話題に!?」「◯万リツイートされています!」でテーマを作り、やはり意見は言わない。
こんなことでメディアが務まるとは到底思えない。ただの拡声器同然である。
1つのニュースについてじっくりと時間をかけて論じることが重要ではないだろうか。
次々と話題が移り過ぎていると思うし、大きな問題でさえ翌週には別のことで塗り替えられる。
AbemaPrimeなど十分に時間をとって議論してくれる場所がもっと増えて、みんなで考えて意見を言えるようになるといいと思う。