情報番組でコメンテーターをしている芸人のコメントがネットニュースになって、
「よく言ってくれた」
「視聴者全員が思ってることを普通に言ってくれる」
って評判が集まっていることに違和感がある。
自分と同じ意見を聞いて安心しようとする視聴者もよくないし、芸人も芸人で世間が思ってる通りのことを言ってどうするんだとも思う。
多くの人が思いもよらない角度で、だけど納得いくような意見を言ってこそそこに芸人がいる意味があるんじゃないだろうか。
と、自分好みのことを言わせようとしている僕もまた間違っているよなぁ。
たまに海外のコメディアンを見ていて思うことがある。
海外でもコメディアンが夜のニュース番組を任されていたり、スタンダップコメディの中で時事問題を取り上げたりすることがある。最近だとトレバー・ノアとかハサン・ミンハジとか。
ただ、日本と違うのはコメディアン自身がニュースの説明をしているということ。本人が内容をしっかり理解しているからこそ、それを掘り下げて面白おかしくネタにすることができる。
そして何より客のレベルが高い。コメディを楽しむ為の前提知識がしっかりついている。日本の番組のように何もかも1から説明はしない。わからないところも新しく知って、また次にそれが出てきた時にわかればいいのだ。つまり見続けることで教養がつく。
安心を求めて日本のテレビを見てる人にこの感覚は伝わらないだろうけど…。