ソートベーカリー

小麦粉をこねてパンを焼くように、頭の中で考えたことを文章にしていきます。

悪夢パン

年に数回悪夢で飛び起きることがある。今朝がまさにそれだった。目覚まし時計より1時間も早く目が覚め、もう眠れなかった。

 

夢の内容は「もう一度予備校生活を送る」というものだった。

かつて浪人して1年間予備校に通った際に心が病んだ経験がある。元々自分から望んで入った訳ではなく、性格の真面目さが仇となって気持ちが限界を迎え、いつからか夕方になると予備校を抜け出して近所の公園のベンチに座って遊んでいる子供達をひたすら眺める時間を作るようになっていた。

そんな予備校生活をまた1年やるのかと途方に暮れていた。

 

当時厳しい指導で有名な講師の逆鱗に触れ90分の授業中ずっと詰められたことや、その後周りの生徒の間で自分の噂が広まった記憶が頭の隅から消えていないようで、夢の中でも嫌な人が出てきたり授業中繰り返し質問を受けたりして頭の中が真っ白になって焦っていた。

 

当時の受験の結果としては別に予備校に行っていなくても入れた大学に行くことになるので、いつまでもトラウマに残るあの1年間は本当に無駄だったように思える。

 

飛び起きた後冷静になって考える。

予備校って何だったんだろう。

全員ではないけど少なくともあの講師に関しては、まだ高校出たての世間知らずの18歳を利用してストレス発散してたんじゃないかとすら思えてくる。見下す対象にしてたんじゃないかと。そしてまた翌年何も知らない18歳が入ってきてマウントを取る。だって誰も逆らえないもの。

 

そんなに大学受験って大事だったのか、今でもよくわからない。けどあの頃から変わらず今も尚“学歴至上主義”の社会のままだから多分大事なんだろう。しかも大学で何を学んだかは誰も気にせず大学の名前だけが重要視されるんだから、そりゃあ予備校なんて業界が儲かる訳だなぁ。

f:id:mumusanopinojr:20200616215617j:image

良心のある講師も知ってるし悪いことばかりではないけど、もう予備校なんて要らないとは本気で思っている。

大学受験以外にも大切なことは沢山あるよと学生には伝えていきたい。