世の中は0か100かの二択じゃないよという話。
最近読んだ本で海に増えたマイクロプラスチックと呼ばれるごみ問題を意識するようになった。
そういう目線が増えたことで少しだけ生活が変わった。
特に飲食店で。
まずビニールに入ったおしぼりは使わない。注文をした後でトイレで手を洗い自分のハンカチで拭けばいい。
それからドリンクについてくるストローを拒否する。ストローを使わずそのまま飲めばいい。
たまにこういう話をしたすると「エコな人」と断定されてしまい、プラごみをほんの少しでも出した時点で残念がられることがある。
もちろんエコを意識してはいるが、いきなり生活が全てエコに即したものになるはずはない。
少しずつ実践することが大事なのであって、そういう人が1人でも増えることに大きな意味ある。
プラごみを一切出さないこと以外はエコと認めない、みたいなことはおかしな話だ。
世の中は二者択一では表せない。
沖縄県の辺野古の埋め立て中止を求める署名活動が話題になっているが、この署名に賛同している人が必ずしも基地移設反対派とは限らない。
沖縄に住む僕の友人の意見は、基地移設には賛成、ただし今回の政府のやり方はおかしいので作業中止の請願に署名するというものだった。
賛成と反対の二項対立だけで物事を語ることは難しい。
県知事選で玉城さんに入れた人も佐喜真さんに入れた人も、単に基地移設の賛否だけでなくそれぞれの立場から様々な意見や考えがあって投じているはず。
人の考えは見る角度によって大きく違うグラデーションのようなもので、二者択一とは程遠いはずだ。
0か100かで分けられることの方が珍しいと心に留めておきたい。