御田寺圭氏のコラムなぜ若者は、それでも「安倍晋三」を支持するのか(御田寺 圭) | 現代ビジネス | 講談社(1/7)の中に、
若者たちが野党を支持するようなことはない。「かりに自分たちがデモなどで政治的に抗議しても、自民党はそうした政策をやめないだろうし、どうせ野党は勝てないだろう。そんなことに自分たちの時間や労力といった貴重なリソースを割くくらいなら、せめて自分や家族や仲間くらいは、この冷酷な社会を生き抜けるように、足場を固めることを優先して行動する」と考えているのだ。
と書かれていたことと、
中村文則氏の『R帝国』の中に、
「人々が欲しいのは、真実ではなく半径5メートルの幸福なのだ」
と書かれていたことが頭の中で渦巻いている。
世の中に今まさに苦しんでいる人がいて、そこに無関心ではいたくないという自分の考えに逆行するようで悲しくなった。
そんな中で親戚のSNSの投稿が目に入った。
どこまでも家族思いの祖父が幸せな一生を過ごしたというエピソードに、家族の幸せを願うだけというのも悪くないような気がした。
その一方でニュースを見ると今日は沖縄慰霊の日で当時の「軍官民共生共死」のことや今の米軍基地のこと、黒人差別についても合衆国憲法修正第13条のこと、他にも性暴力やいじめのトラウマのことなど知らなかったじゃ済まされない数々が実際に起きていることを考えずにはいられない。
この両サイドをどう受け止めればいいだろう。
「家族も幸せにできない奴が世界を幸せにできるはずがない」と捉えるか、
「世界も幸せにできない奴が家族を幸せにできるはずがない」と捉えるか。
どっちも大事。
どっちも真剣に受け止めて日々を生きる。
ただ生きる。