ソートベーカリー

小麦粉をこねてパンを焼くように、頭の中で考えたことを文章にしていきます。

ドーピングパン

Netflixのドキュメンタリー「イカロス」を観た。

 

ドーピングの実態を暴く為に自ら薬を打って自転車競技に参加する話。

 

…かと思いきや、後半とんでもない事実が次々と明らかになっていく。

 

こんなにも当然のようにドーピングが行われていることを知ると、まともに取り組む選手は馬鹿らしくなってくるだろうし、実力でメダルを手にした選手も穿った目で見られてしまう。

 

ドーピングの話題で楽天ファンの僕は黙って置けないことがある。

昨シーズン中にドーピング違反で出場停止処分を受けたジャフェット・アマダーの件だ。

 

この報道の仕方が本当に気に入らない。

 

まず、彼は検査で陽性反応が認められたのだが、これは何かを摂取した際に体内に取り込んだ物質が反応したもので、ここから筋力を上げるなどの具体的な効果が見つかった訳ではない。

もちろん、プロのスポーツ選手である限り摂取するもののケアは必須ではあるが、これについて詳しく解説されることはなく、スポーツ新聞やネットニュースの見出しは総じて「ドーピング違反」と報じていた。この言葉は悪いイメージを植え付けるのにうってつけだ。

実際は確固たる証拠も出ていないにも関わらず、世論が許さない空気が出来てしまった。

 

次に、ドーピング検査をした時期の成績が劇的に上がっていたことが指摘されているが、これも夏場に調子が良くなるメキシコ人の特徴で、他の年もよく打っている為ドーピングの証拠とは呼べない。

 

更に、内角高めのボールに怒った場面がネット上でもよく取り上げられるが、この前に他の選手にも危険なボールがあったことが記されていない。いかにも怒りやすい外国人というイメージを持たせるような見せ方だと感じている。

 

ファンならよく知っていることだが、本人はかなりの照れ屋で、ホームランを打って活躍した試合でもヒーローインタビューに立ちたがらない。そんな可愛らしい印象のアマダーを馬鹿にされたくないし、球団も契約を切るべきじゃなかったと個人的には思っている。

 

僕はゲームでアマダーを使い続ける。

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