保育室のついたての隙間に子供が指を挟んだとクレームがあったという。
商品を出す立場として言うべきではないが、怪我をする可能性のあるものは大人が気をつける必要もある。
怪我しないようにという大人側の考えはもちろんわかるけど、世の中のことをまだ何も知らない子供にとっては怪我や痛みの経験もある程度必要ではないだろうか?
僕が子供の頃、指を詰めたり膝を擦りむいたりすると周りの大人は「バカだねぇ」と言いながら手当をしてくれた。
こういった経験を積んで人は怪我をしないように気をつけることを覚えるんじゃないか。
amazonのコマーシャルで、子供がひっくり返った時に頭を守るリュックのようなクッションが紹介されているのを知った。
最近は子供を危険から守るグッズが山ほど存在する。
そんなグッズを見ると買い与えたくなるのが親心だろう。その気持ちはよくわかる。
だがその時に一度だけ立ち止まって考えてみてもいいと思う。
このグッズがない時代はどうしていたか?
机の下で頭を打ったり、タンスの角に足をぶつけたりと、家の中で痛い場面はいくつもあるがそれで死ぬことはほとんどない。
逆にそれらのありとあらゆる危険性を一切排除するには、もう柔らかいクッションですべてを覆うしかない。ちょうど千と千尋の神隠しに出てくる坊というキャラクターの部屋がそんな感じだ。
こうなる前に不要なものを考えていきたい。