5年前と同様、結果は反対多数となった。
都構想が実現することのメリットもデメリットもあるのはわかっているから無闇なことは言えないけど、この2回とも賛成反対の差が1万ちょっとという僅差ということは考慮していくべきじゃないだろうか。
つまり、過半数が反対派だったことは事実なんだけど、半数に限りなく近い人数が賛成にも票を投じていることも事実なのだ。
誰が言ったのかは忘れたが、「多数決と民主主義は違う」という言葉を聞いて納得した。
多数決はただ単に支持数が多い方に決めることだけど、民主主義は少数の意見にも耳を傾けて活かすということだ。つまり選挙で当選した政治家には敗れた候補者に集まった票の数の思いも受け止めて政策を進めていく義務があるということだ。
そう考えてみると、この都構想の結果を見て単純に「反対派が多かった。おしまい」ではなく、それぞれの府民がそれぞれの想いを投じた結果として、反対派が嫌だった部分と、賛成派が支持した部分を合わせた新しい道筋を提案していくのが政治ってものなんじゃないだろうか?
思い通りにいかなかったから任期を終えたら辞めますって、それは無責任以外の何者でもないだろう。そんな人には明日の生活すら任せたくないけどね、僕は。