誰もが共感する話の1つに「学校あるある」というものがある。
知らない人はいないと思うからわざわざ例題は書かないし、誰でもいくつか思いつくくらい定番になっていると思う。
でもどうして学校あるあるが存在し、定着するのだろうか?
それは皆が同じ道を辿っていることの証だから。
つまり、6歳になると小学校に通い始め、卒業すると中学校に上がり、これを卒業するまでが義務教育と言われていて、高校時代を経ていく。
基本的に全員が同じ道を通ってきているから「あるある」に共感できるということ。
だけどこれは見方を変えると日本の社会に多様性がないということもできる。
この規定ルートから外れた人はどうしても仲間外れにされてしまうのだ。
本来義務教育は、「学校へ行く義務」ではなく「大人が子供に対して、学ぶ機会を与える義務」である。
とすると、小学校や中学校を経ず、別のルートから学ぶことをしてもいいはずだ。
学校に行くのが辛くて不登校になり自宅学習を進めてもいい。
目が見えなかったり、耳が聞こえない人の為の学校もある。
その他にも様々な形の「学ぶ機会」は存在する。
必ずしもみんなが同じように小学校中学校を卒業しなければならない訳ではない。
学ぶ機会には多様性があることを、本来大人たちは子供たちに示さなければいけない。
「学校あるある」はそういった様々な学ぶ機会を一切無視した短絡的なアイデアだと思う。