学校の勉強についてもう少し考えがある。
全国一斉休校となった後、どうやって戻していくかが今話し合われていることだと思う。
だけど「今日から学校再開です!」の一声で全生徒が出て来れるものでもないはず。
小学校の低学年なら生活リズムがまだ追いつかない子もいるだろうし、家庭の状況や健康状態によって学校に行けない子もいるだろう。
外出による感染のリスクがなくなった訳でもなく、オンラインで授業を受けられることがわかった以上、必ずしも家から出なければならない訳でもなくなった。
そう、状況も考え方も行動も様々になった。
もう全生徒を教室に戻す必要もなければ、全生徒でオンライン授業に揃える必要もない。
タブレットのある家庭にはそれで受けられる授業を、持っていなくても学校で貸し出せるシステムを、教室で受けたい生徒は教室で受けられるようにするなど、学び方の形も多様にしていく。重要なのはどんな形式でも同じ内容が学べるようにすることではないだろうか。
そりゃあ教室で一斉に授業をすれば楽だろうけど、一回の授業でついていけなかった生徒は次の授業にもついていけなくなる。そういうことを繰り返しているから勉強が嫌いになるんじゃないのか。自分がわかるようになってからステップアップしていける仕組みを作らなくては本当の意味で”教育”をしていることにならない。
全てをオンラインで済ませることは不可能だとは思う。理科の実験や体育の運動に使う用具は学校に行かないと使えないし、何より自分以外の大勢の人と一緒に過ごすという経験は社会に出るに当たって必要不可欠だ。
だけどそれも無理しなくていい。いじめられたら逃げてもいいし、しんどければみんなと同じ授業に出なくてもいい。そういう子にもちゃんと居場所を作れるような学校であり社会である方がよっぽど健全だと思うんだ。
それって今までよりずっと楽だと思うよ。