本に民主主義のことが書いてあった。
民主主義では皆が意見を持ち、投票して多数決で物事や人を決めることになっている。
しかしこれでは少数の弱者の意見は通らず、良さげな政策や声の大きい人が多数派を占めてしまう。ともすると少数派は意見を言うことすら難しい空気が生まれてしまう。
という内容だった。
著者の意見は民主主義をやめてしまおうという方向で書いてあった。
僕は著者の言っていることはわかるが、本当は少し違うように思う。
民主主義では誰もが意見を言っていいはずで、そこに多数とか少数とかはない。意見が言えなくなるのはもう民主主義ではない。
どんな少数派の意見でも聞く姿勢が必要で、多数派は多数決で勝ったとしてもその少数派の意見を見捨ててはいけないんじゃないだろうか。
多数決で勝った側には少数の意見を汲み取ってより良い中間点を探す責任があるのではないだろうか。
誰もが自由に意見を言えるような社会に。