ソートベーカリー

小麦粉をこねてパンを焼くように、頭の中で考えたことを文章にしていきます。

マッサージパン

マッサージをして欲しい人がいて、マッサージが得意な人がいると、その場でマッサージが始まる。

 

それはそれでいいのだが、何故か僕にもマッサージをしようかと申し出てくれることがよくある。

僕は確かに身体は硬いし凝っていると思うが、急に身体を触られるのも痛い思いをするのも好きではないので大抵断る。

 

しかし1人を施術して自称マッサージ師となった彼らは「いいからいいから、痛くないから」と言って無理やり僕の身体を触ってくる。

 

…痛い。

 

「痛いのでやめて欲しい」と言うと、

「凝ってるね、こうすれば痛くなくなるよ」と言って別の箇所を触る。

 

…痛い。

 

こうなると腹が立ってくる。しかし今後の関係性も考えると強く文句を言う訳にはいかない。

なのでちょっと大袈裟めに「痛い痛い痛い!」とリアクションをとる。

すると彼らはゲラゲラと笑う。

 

これってイジメとかパワハラの構図じゃないかといつも考える。

「嫌だ」と言っている人を面白がるのはまさにそんな空気がある。

 

人はほんの些細なことで優位に立って、弱い立場の人の気持ちがわからなくなることがある。

だから自分もいつか何気なく相手を封じ込めてしまうかもしれないと常に気をつけておかなければと思う。

 

僕はマッサージが嫌な訳ではない。して欲しいときは自分から言う、というだけの話だ。