山口県ではふぐのことを「ふく」と呼ぶという。漢字の「福」とかけて縁起が良いからだ。
その話を聞くと「ふく」という呼び方で地元の人との距離が縮まったように感じることができる。
地方の特有の文化を知ることは良いことだ。
しかし個人的な感覚だが、お土産などの表記で昔より「ふく」の文字が減ったように思う。
立ち寄ったお土産屋さんのふぐ商品の多くに「ふぐ」と書かれていたのだ。
もしかすると、「ふく」では県外から来たお客さんに理解されず買ってもらえないのではないかという恐れから、広く知られている山口名物「ふぐ」に替えたのかもしれない。
売上を重視して本来の伝統文化が蔑ろになってしまうなら資本主義を考え直す必要もあるのではないだろうか。