Netflixの「ボクらを見る目」
「セントラルパーク・ファイブ」としてよく知られる実際に起きた事件を基にしたドラマだ。
1989年にニューヨークのセントラルパークで起きた白人女性暴行事件で冤罪を被った5人の黒人少年達が2001年に無罪放免されるまでを描いている。
一言で言うとただただ辛い。
無実の少年達が正義面した警官らに追い込まれ、社会的に無力になっていくのが悲しくて悔しくて仕方がない。
しかし、だからこそ皆が見るべきだと思う。
実際に起きた悲しい事件だからこそ、こうしてドラマとして語り継がれていく必要があるのではないだろうか。
去年公開された「デトロイト」という映画もそうだ。
白人警官がたまたまそこに居合わせただけの無実の黒人を脅迫する一晩の出来事。観ているこちらまで下手に動くのを躊躇うほど緊張感に満ちた作品だが、これも実話だ。
こうした辛く悲しい差別の歴史を知り、そして考えることが大切ではないか。
「日本には差別はないから」という声が聞こえるが、それは自覚がないだけではないか。
障害者を怖がり、性的マイノリティを嘲り、外国人を蔑むのは差別ではないのか。
ドラマの最終話のコーリーのエピソードの中で、彼は罪を認めれば仮釈放が許されるにも関わらず絶対に認めない。
自分の人生に嘘をつかず、おかしなことはおかしいと言えるように意識して生きていく。