ソートベーカリー

小麦粉をこねてパンを焼くように、頭の中で考えたことを文章にしていきます。

「大人」という名のパン

「大人」ってなんだろうと考える。

 

自分が子供の頃に見ていた大人たちは偉くて強くて完璧な存在なんだと何故か信じていた。

だけどご存知の通りそんなことはない。

 

最近でも、成人式でトラブルを起こす大人や、生徒の首にカッターナイフを突きつける先生や、みんなのお金を私的に使って嘘と隠蔽を繰り返す政治家や、週刊誌やネットニュースの情報に振り回されて自分を見失ってるような人なんかがどこにでもいる。

 

どこにも完璧な人間なんていない。

むしろ自分の足りない部分に向き合える人を本当の意味で「大人」と呼べるのかもしれない。

 

ついでに…

僕は親が「子供のくせに」とか「子供は親の言うことを聞きなさい」とかいう言葉が嫌いだ。

親は子供がいるから「親」になっただけで、子供がいない人は大抵その親にとっての「子供」であるはずだ。

先輩面する人も同じことで、後輩がいるからその人は「先輩」なだけで、それまではそのさらに先輩にとって「後輩」だったはず。

それらはただの順序であって権威とは別物だ。上だから偉いとか敬うべきとかはなく1人と1人の対等な関係であっていいんじゃないだろうか。

 

もう一つ…

僕がなあなあで済ませるのが嫌な場面で意見を言っているとよく「もっと大人になれ」と言われることがある。この言葉も嫌い。

意見を言わず何となく雰囲気で流してしまうのが「大人」ならそんなのにはならなくていい。

自分はこう思う、いや私はこうだ、俺だってこういう考えがある…こういうはっきりとしたやり取りができるのが本当の意味で「大人」なんじゃないの?

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