子供の頃から車に乗るのが苦手だ。
独特の匂いがダメなのか実家の車でも他人の車でもバスでも同じことで、乗車時間が1時間にもなると乗り物酔いを催して頭痛や吐き気に襲われる。
そんな時家族からよく「遠くの緑を見なさい」と言われたけど効果があった試しがない。むしろ僕は目を閉じて静かに眠っていたい。とはいえ、酔ってから眠りにつくのは難しいので本当は酔う前に寝てしまいたい。けど乗車してすぐ寝るのは運転手に悪いなという程度の道徳感も持ち合わせている。面倒だね。
更に子供の頃はチョコレートが酔いを加速させるアイテムとなった。
当時はビックリマンチョコやチョコエッグなど、おまけを手に入れる為にチョコレートを消費する必要があったのだが、普段なら何気なく食べられるものがどうも車の中では食べられなかった。
自治体のバス旅行の行きの車内でビニール袋に吐いたのは今でも忘れない。
その他にも家族旅行などでは必ず僕の車酔いが原因で停車することになるので、それ以来みんなに迷惑をかけてしまうのではという意識が抜けたことは一度もない
そして大人になった今でもやっぱり苦手だ。
酔い止め薬や気を紛らわせるようなお菓子など用意するが効果はそれほどない。多少の我慢はできるし具合が悪いことを顔には出さないが、車から降りた時の安心感はそこはかとない。
「運転をすればいい」とも言われる。
確かに免許は取ったものの、日頃は東京で車を持たない生活で成り立っている。維持費や駐車場代を考えると今後もほとんど持つ予定はなさそうだし、もう何年も運転をしていないので自信もなくなった。
とにかく車というものから距離を取りたい。
なんかこう、環境問題を考えて車に乗りませんみたいな主張にスライドしていこうかな。