東京オリンピックパラリンピックに向けて数年前から大型のタクシーが増えた。
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広さと高さを実現して旅行客の荷物や車椅子の利用にも対応したとされてたんだけど、実際はこんなことが起きていると最近知った。
東京新聞:車いすを拒否する「やさしい」タクシー ユニバーサルデザインの実情は:社会(TOKYO Web)
なんと乗車拒否。
確かに車椅子から手を上げたところでドライバーから見えづらい為に見逃された場面もあるだろうけど、「乗せ方がわからない」「重量オーバー」というのは職務怠慢だろと思ってしまう。
しかしタクシードライバーの世界も厳しく、分刻みの仕事がそのまま収入に反映されるので対応に時間をかけられないという現実もあるという。
しかも現場の方の意見では車椅子の客を乗せるのは1年に1度あるかないか。もしこれから増えていくとしても、その為の練習のモチベーションは上がりにくいというのもわかる気がする。
車椅子と運転手の両方に負担がかかっている今の状況がなんとか改善されるといいなと思う。
こういうのこそ行政が動く課題なんじゃないかなぁ。
それにしても車椅子って大変だなとつくづく思う。タクシーにしても電車にしても、確実に乗るには事前に連絡することが求められる。僕らはふと思いつきで好きな時間に駅に行けばいいし、道端で簡単にタクシーを止められる。
僕らは普通にスマホで飲食店を探すけど、車椅子では建物の2階より上の店には入れないことも多い。
単純な日常生活の中にいくつもの手順が増えている時点で、それは平等な社会といえるんだろうか。
「障害者」と言われるけど社会の中に彼らにとっての「障害」が転がっているんだということは忘れないでいたい。