みんなストレスが溜まってるというのもあるだろうけど、ニュースを見ても親戚と話してもなんだか悲しい気持ちにさせられる。
自粛要請後も営業を続けるパチンコ店を公表した件。これで多くの人はこの店をサンドバッグに言いたい放題ストレスをぶつけることができるようになり、更にそれでもパチンコ店に向かう客への罵倒も見受けられる。
一部のパチンコ店も多くの商店と同じように店を閉じる訳にいかない事情もあるのかもしれないし、このご時世にパチンコをしに行く客も他に気を紛らわせる場所がないとか依存症の可能性も考えられる。
そりゃあ店を閉めて誰もパチンコに行かないことが理想的なんだけど、その人ばかりを責めても仕方がない。
親子でスーパーに来ている客を非難する声もある。僕も初めは何なんだと思ってたけど、例えば数日分の買い物をする為に荷物を持てる旦那が行こうにも日頃から家族の買い物をしていなければ何をどれだけ買えばいいかもどの商品が安いかもわからないだろうし、じゃあ妻も出るかとなると家に幼児を置いていく訳にも行かなくなるのかもしれない。母親と中学生くらいの女の子の買い物も見かけたけど、もしかするとどちらかが何らかの障害や病気を抱えているから2人でいるということも考えられる。
買い物する1人以外は店の外で待っていればいいとは思うけど、そうもいかない状況の人を追い詰めることはあってはいけない。
県外ナンバーの車を見かけて今移動するなよと怒りが湧いているという。いやそれだけを見てその車が最近県外から来たとは限らず、実は県内で暮らしている人ということもあり得るはず。なのに突然カッとなりその車に傷をつける等の行為に走るような当たり前の感覚を失ってしまうようではいけない。「県内在住です」ステッカーを作って売っている会社もあるようだけど、そんなものも作る必要はない。
どうしてこうも世の中がギスギスしていくんだ。目に見えないウイルスを怖がりすぎるあまり、気に入らない他人の行動を見張って、時には罰を与えるようになってきた。
なるべく外出を控えて人との接触を減らすことは大切なんだけど、みんながしているんだからお前もやれよという同調圧力がもの凄い速さで感染していっている。
僕はこっちのウイルスの方が恐いな。
