何でかわからない、急にふと観たくなって映画『ネバーエンディングストーリー』を初めて観た。
料理しながら気楽に観れるのが良かったんだ。
まぁ内容は児童向けのファンタジーだけど、世界の危機を救うアトレイユの冒険、の物語を夢中になって読むバスチアンという構図。
冒険自体はいろんな出会いや別れを経てアトレイユが成長していく昔ながらの展開なんだけど、よく見ていると所々に「これどうやって撮影したんだ?」と目を見張るシーンがある。なにせ1985年製作なのだ。
例えばくしゃみで高い木から落とされるシーン。アトレイユは思いっきり腰から落ちてるけどピンピンしている。また別のシーンでは木に捕まって強風で真横になびいたりもする。カメラを90°傾けているようにも見えないし、どうやってるんだろうかと気になった。
そうしてまぁ子供向けの内容だろうと気を抜いていたが、クライマックスのシーンで思わず感動してしまった。
女王とアトレイユが話すシーンで、結局世界を救う人間の男の子に出会えなかったと嘆くアトレイユ。すると女王はこう言う「いいえ、ちゃんとあなたの冒険についてきていますよ」
そう、何を隠そうこの物語を夢中になって読んでいるバスチアン自身がアトレイユと一緒に喜びや悲しみを共有しながら冒険をしてきた“人間の男の子”だったというのだ。単純に素敵だと思った。
実はこの映画を見ようと思った理由が1つある。2年ほど前にドイツの本屋で見かけたミヒャエル・エンデの原作本の装丁がめちゃくちゃカッコ良く、衝動買いしたのだ。しかし僕はそれを飾っておくだけで一切手をつけていなかった。今こそ原作を読む時だ。時間はかかっても頑張ってみよう。
いや〜やっぱりカッコいい!