プラダが出した人形が黒人差別だと話題になり「展示と販売を取りやめる」という結論に至ったというニュースがあった。
これについて僕は、取りやめるよりもむしろ「様々な色の人形を出します」って対応をしてもいいのになぁと思い、ツイートした。
タブーを増やすよりも、多様性を増やす方が大事だ。
黒い人形もいれば、白い人形もいる。
すると僕のツイートにリプライが来た。
「でかい唇がそもそも黒人への侮蔑として扱われている歴史があるので、他の肌色の人形を出せばよかったのとはちょっと違います」
確かに人形の写真を確かめると大きな唇が目立つ。そしてそれを侮蔑表現とされてきた歴史までは僕は知らなかった。なるほど。
侮蔑や差別の歴史はあまりにも広くて深い。
世界中全ての人が同じ認識であるはずもなく、育った環境や触れてきた情報によって知識に差があることは当然だ。
だからこそ自分以外の人が何に対してどんな気持ちになっているかを知る必要がある。
そのために僕は提案したい。
傷ついた人は「傷ついた」と主張してほしいし、社会はそれができる空気を作ってほしい。
また逆にあの人形が素敵だ好きだという人はそれを発信してほしい。
様々な立場から自分の気持ちを言うことでお互いの感情を知って理解し合える社会が素敵だと本気で思っている。
ポイントは“自分の”気持ちだということだ。
他人の気持ちを勝手に「可哀想」と決めつける人は信用していない。