有名人の不祥事が世間を騒がせた時、必ずこんな声を聞くようになった。
「もうあの作品が見られない」
いつからドラマや映画などその有名人に関連する作品を自粛する流れが始まったんだろう。
ハリウッドの名プロデューサーであるハーヴェイ・ワインスタインは性的暴行事件で逮捕されたが、彼が手がけたいくつもの有名映画の存在に何ら影響を与えていない。
日本だけが謎の「臭いものには蓋」という感覚で、何もかもなかったことのようにしている。
そして多くの人はそれを受け入れて、「残念だ」とか言っている。
今回逮捕されたピエール瀧は、音楽でもドラマでも映画でも活躍してきた人物で、それら全てに蓋をするというのは馬鹿げていると思うほど実績があまりに多い。
これを機に一度考え直してはどうか?
過去の作品を人物と切り離して見ることはできないだろうか。
素晴らしい作品が急に素晴らしくなくなることはないはずだ。
長い年月積み上げてきた日本の文化を消すことは、本人の罪とは全く別の話だ。
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ここからは現実味のない勝手な意見。
怒る人もいると思うけどアイデアとして。
何でも蓋をしてしまう社会に対して、作品を後世に残す為の作戦として、
警察は彼を逮捕するが、世間への発表は
「ピエール瀧 急逝」
なんらかの病気だったことだけを公表し、後は謎のままにしておくのはどうだろうか。
存命の人物をそんな扱いにすることは気が引けるが、今のこの制裁社会では復帰の道も難しいように思う。であれば過去の実績を大きく残すという意味で考えた本当に身勝手なアイデアだ。
もちろんどこかで生存説は出るだろうが、ひっそりと回復に努めることができるような気もする。
さらに雑記
僕が初めて彼を知ったのはリリー・フランキーが描いた「おでんくん」というアニメだった。
そのアニメの中で意地悪なジャガイモのキャラクターの声優をしていたことを思い出した。
ツイッターで検索してみると、
「もうおでんくん見れないじゃん。好きだったのに」と書かれていた。
もう放送してねぇよ!
本当に好きで今も見たいならDVDで見ればいいじゃん!