ソートベーカリー

小麦粉をこねてパンを焼くように、頭の中で考えたことを文章にしていきます。

接客パン

最近、人は相手の仕事に期待しすぎているんじゃないかと考える。

 

飲食店でも配達にしても、役所や病院の話でも当てはまるが、ほんの少しでも対応が悪いと文句を言ったりネットに書き込んだりしてしまう。

 

そうやって評判が落ちることを恐れて仕事をする側も縮こまってしまったりもする。

 

その一方で多くの人は「神対応」「神接客」みたいなエピソードが好きだと思う。

ディズニーランドのスタッフが気を利かせてくれた!みたいな話を聞くと、

流石ディズニーだね!という反応をするだろう。

 

働く上で、お客様目線になってより良い仕事を目指すことは重要だと思う。

しかし消費者側が常にディズニーランドのような対応をしてもらえると思い込むことは危険な気もする。

 

みんな、一旦自分が働く立場になることを思い出して欲しい。それも初めての職場、初バイトの日の感覚で。

最初から完璧にできた訳ではないと思う。何度も小さい失敗を繰り返してコツを掴んだり、より良い方法を見つけてきたはずだ。

 

ましてや今、日本は外国人労働者に頼らざるを得ない現状だ。たどたどしい日本語であっても一生懸命に仕事を覚え、こなしている。

 

そんな相手のキャリアや背景までわからない状態で、「あそこの店員はダメだ」などと決めつけていいはずがない。

 

ディズニーランドの完璧な接客を褒めるより、

残念な接客でも意外と困らなかったよねみたいな話が増える方が気持ちが楽だと思う。

 

世の中の接客に対する期待感が高まりすぎているように思う。