ソートベーカリー

小麦粉をこねてパンを焼くように、頭の中で考えたことを文章にしていきます。

六曜パン

六曜って気にする必要あるの?と疑問に思った。

 

多くは結婚式や葬式において、拘る人なら引っ越しや新品の靴を下ろす日にちですら大安かどうかを気にしたりする。

 

六曜によってその日の良し悪しが決められるというが、一体いつから始まったのだろう?

最初はどれなんだろう?という疑問が生まれた。

 

調べてみると、最初はわからないという結論に至った…。中国から始まったらしいけど。

 

鎌倉時代に日本にも入ってきて、江戸時代に流行ったりもしているが、呼び名が変わっていき定着はしていなかったらしい。

そして明治時代、太陽暦つまり今の月火水木金土日を使用するにあたって、根拠のない運勢を載せた六曜は禁止にまで追い込まれた。

その後禁止は解かれたことで一般的なカレンダーにも載せられるようになったが、それによる無駄な対立を避ける理由などもあり、公共機関では使用されていないという。

 

ほら〜!歴史を通して信じなくていいって感じで扱われてんじゃんか〜!

 

にも関わらず、現代まで根強く残っているのは何故なのか、少し考えてみる。

 

例えば若いカップルが結婚式を取り決めるとする。本人達が六曜を一切気にしていなくても、式場のスタッフから「この日は大安です」と勧められると断る理由がない。

同様に、家族が亡くなって葬儀の日取りを決める際、「友引は良くないですよ」と言われた上で友引にする理由はない。

これは専門のスタッフだけでなく、親戚の中で六曜を知っている人が1人いるだけで起こりうる。

 

つまり、いつでもいいなら六曜に従っておいた方がいいという思考が働くのだと思う。

たとえ大方が関係ないよと思っていても、誰かが「六曜では…」を言ってしまうとそこに乗っかる以外に道筋はなくなってしまうのだ。

 

これがずーっとずーっと繰り返されてきたお陰で、今もなお日本社会に六曜が残っているだけなんだと思う。なんか日本人らしい。

 

人が亡くなったら早く葬儀をした方がいいし、結婚したい日があるならその日に結婚をすればいい。根拠のない迷信に付き合う必要はない。

f:id:mumusanopinojr:20190512224304j:image