映画を観に行って。
本編が始まる前にいくつか予告編が流れる。
なんとなくだけど、洋画はパンパンパンパン画面が移り変わっていって見所がどこなのか定めづらい。僕の目が衰えたせいかなぁ。
ディズニーの予告編に至っては「アナと雪の女王2」「マレフィセント2」なんて、新しいものを作る気が全くないのが伺えてしまう。
そして邦画の予告編。コメディものも恋愛ものもサスペンスものも、結末はスッキリするんだろうなというのは感じられるが、バーン!とタイトルが出た後、必ず観客を笑わせる為のひとコマがある。これ必要?
そして、映画鑑賞終了後。
場内のエレベーターに乗って下の階へ降りる。
夜の上映なので乗り合わせた客は間違いなく全員が“映画鑑賞後”のお客さん。
シーンとした狭いエレベーターの中、階下へ降りる数十秒の間、彼らの顔をぐるっと見回してみる…
とても映画鑑賞後の顔とは思えない!!
物凄いしかめ面の人もいる。
え!?楽しくなかったの?と訊ねたくなった。
当然しんみりする映画や後味を噛みしめる映画もあるかなとは思うけど、あの時間に終わったのは「ライオンキング」と「天気の子」だよ?
「楽しかったね!」って満面の笑顔!とはいかなくても、少しくらいにこやな顔つきはできないものか。
感情をなくした集団の中に入ったようで、どんなホラー映画よりも怖く、どんなコメディ映画よりも違和感に満ちた体験だった。