ソートベーカリー

小麦粉をこねてパンを焼くように、頭の中で考えたことを文章にしていきます。

木のスケールパン

映画『WOOD JOB! 神去なあなあ日常』を観た。

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何年も前に三浦しをんの原作を読んでいたけど映画は観ていなかったのだ。

 

映画だから細かいところは省いていたけど、それでも林業は凄いなぁと感じさせてくれる。

何より大木の存在だ。100年前の人が植えた木を切って、未来の為に木を植える。つまり自分が植えた木を自分で切ることはないのだ。

 

そういえば前にドイツのおもちゃ工房でも山を持っていて、切り出した木材から年間作るおもちゃの量が決まっており、更に次の木を植えるという話を聞いたことを思い出した。

 

こうして長い年月をかけて育った樹木から作られたおもちゃ、雑に“使い捨て”なんて訳にはいかないじゃないか。

作り手の思いが乗ったそういうおもちゃは頑丈で壊れにくいので、子の代、孫の代まで使えるものも多い。

そうなると、今より2世代前の人が植えた木を今より2世代後の人が使っている可能性だってある訳だ。こりゃあ壮大なスケールのお話だ。

 

樹木のこと、林業を守る人たちのことをもっと知りたくなった作品だ。これからも考え続けるだろうな。