ソートベーカリー

小麦粉をこねてパンを焼くように、頭の中で考えたことを文章にしていきます。

メンタルテニスパン

テニスが好きで全豪オープンを見ている。

 

そりゃあプロ同士の試合で年間の四大大会ともなればハイレベルの展開が見られる。

パワーやテクニックが勝敗を左右するのはもちろん、男子なら5セットマッチという長時間を戦い抜く体力も試される。

だけどスポーツでよく言われる「心技体」の中でも厄介なのが心、メンタルの部分だと思う。

 

試合の中では当然誰にでもミスは起こる。

フェデラーナダルだってダブルフォルトをすることはある。

更に精神状態は刻一刻と変わっていくもので、絶対に落としたくないポイントもあれば逆にリスクを負って難しいショットを選択することもある。

その他様々な要因で心を掻き乱された時にいかにいつも通りのプレー、いや自分のベストの状態を維持できるかが重要だったりもする。

 

全豪オープン3回戦の大坂なおみの試合を見ていると、終始アグレッシブに攻めて相手を翻弄できているものの、要所要所でミスが出てしまいブレイクを許してしまったように見えた。“どうしても落とせないポイント”が取れていなかった。

一方で西岡と対戦したジョコビッチは流石と言うしかない安定感。サーブゲームに関しては付け入る隙が全くない。やっとこさ返したところで次の攻めが何パターンもあり確実にポイントしてくる。メンタル面に揺らぎがない。

 

技術的なことも勉強になるが、精神的な見方をしてもプロから教わることはとても多いんだと実感する。

 

先日僕が通うテニススクールで相手してくれた方がめちゃくちゃスピンの効いた強い球を打つ人だった。本当に上手くてこちらも返すのがやっと。初めはラリーが続かなくて申し訳なくなり、守りに入ってしまい余計に緩いショットになってしまっていた。

しかしレッスンの後半から調子が良い時の打ち方ができるようになり、自分でも驚くほど良いラリーが続くようになってきた。

 

この時気がついたことがある。

自分と同じくらいのレベルの人と打ってミスした時は明らかに自分の失敗なのでその都度反省して落ち込むことが多く、自信を失ったまま次のボールを打ってしまっていた。

しかしめちゃくちゃレベルが高い人と打つとたとえネットにかかっても振り負けても“相手が強いからだ”と割り切ってまた次のボールに集中することができる。その中で1度でも相手からポイントを奪えば“今のショットは良かった!”と更にポジティブになりどんどん気持ちが上向いて実際に良いショットは増えてくる。

 

上手い人と打つとこんな効果があるのかとようやく分かった。そして自分にはこの練習方がとても向いている。決してミスを反省しなくなった訳じゃないけど、悪いイメージを持つことが減ったように思う。

テニスは本当にメンタルが左右するスポーツだ。

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