ソートベーカリー

小麦粉をこねてパンを焼くように、頭の中で考えたことを文章にしていきます。

ドイツのバラエティパン②

別のバラエティ番組。

 

1人の男性がVTRで紹介される。

クレー射撃、水泳、チェスなど頭も身体も使ういろんな競技をやって最後マウンテンバイクに跨った状態でカメラ目線でスマイル!そして本人が札束が入った透明なカバンを5つ持ってスタジオに登場、大きな拍手に包まれる。

多分この人がチャンピオン。

 

そして2人目の男性のVTR。

こちらもサッカーやフェンシングをして身体能力の高さをアピールし、メモリーゲームで友人に圧勝して頭の良さもアピール。友人の「彼が勝つと思うわ」みたいなコメントが流れて本人登場。こちらは何も持っていないので多分挑戦者なんだろう。

 

この2人が賞金を懸けて対戦するというのはわかったが、なんと司会者は「第1ゲーム!」と叫んだ。なるほど、いくつかゲームをやって争うらしい。

その第1ゲームの内容に唖然。

2人とも台に腰掛け、足の間にサッカーボールを挟んで持ち上げ、落とさないようにするという耐久レースだった。

スタートの合図。2人とも足の間にサッカーボールを挟んで止まっている。画面の左端に時間経過が表示される。

1分…2分……なにこれ?

僕は何を見させられているんだろう。

観客はこれを見にスタジオに来たのだろうか。

結果としては最初の挟み方がよくなかった挑戦者が耐えられなくなり落として終了。その画もトンっとボールが落ちて地道だった。

日本じゃこんなのあり得ないだろう。

 

次のラウンドは一番上と一番下に色がついた6段の段ボール箱があり、間の4箱をだるま落としの要領で抜くというゲームだった。

これもまた酷い。2人とも先に成功させたいからか、パンチを適当に繰り出して箱を崩してはまた積み上げて何度も何度もやり直して全く決着がつかない。後ろの観客も退屈すぎて足をブラブラさせていた。

結果としてはジークンドーのように指先で突くコツに気づいた挑戦者が勝利したけど、なんかもう見てられなかった。

 

日本のバラエティ番組みたいに視聴率の奪い合いをしていないからこんな垂れ流しが許されるのだろうか。でもむしろ、この全く何でもない時間が多くあるのがリアルなんだとも言えるかもしれない。

観客も多く集まっていて賞金も沢山出る訳だから人気番組なのも確かだし、こういう一般参加の番組が日本にも増えるといいなと思ったりする。

芸能人がクイズやって賞金貰ってるのを見守る番組、要らないしね。

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