ソートベーカリー

小麦粉をこねてパンを焼くように、頭の中で考えたことを文章にしていきます。

死なない理由パン

Netflixのドラマ『13の理由』を見ている。

シーズン1は配信当初に見てとても面白かったくらいの感想だった。

翌年シーズン2が配信され、2話まで見たけど入り込めず、他のコンテンツに流れてしまっていた。

そして最近改めてシーズン1から通してシーズン2を見た。率直に言ってめちゃくちゃ良い!面白いとかを超えて凄い作品だと思えた。

 

ドラマ自体はアメリカの高校生の話。

自殺したクラスの女の子が7本のカセットテープに「13の理由」を残したところから始まる。

そこからSNS、いじめ、同性愛、お酒、薬物、お金、DV、性暴力などなど現代社会でスルーされがちな様々なテーマが浮き彫りになり、視聴者に考えさせる作りになっている。

 

問題は正にスルーされているということ。

悩みを抱える学生は尽く大人達にそのサインを見逃されていく。実際に問題は起きているのに大人は気づいていないか気づかないフリをする。「父さんに何でも話せ」と言われても話せない子供だって多い。

 

性格や状況によって抱える悩みは全く違ってて日々変わっていくし重たくなっていくんだと思う。だけど1つだけ間違いなく言えること、それは絶対に自殺をしちゃいけないってこと

ドラマの中で「死なない理由は13個以上あったはず」という言葉がある。本当にその通り。生きてさえいれば何かが変わる。死んでも何にもならないし、社会はそんなことすぐに忘れていく。

 

ドラマの制作スタッフのインタビューで話していたように、まず隣の人、しばらく話してない人、心配な人に気軽に声をかけてみることをみんなでやっていかなくちゃいけないんだろう。話しかけられて仲良くする内に思い詰めていたことがウソのように軽くなる瞬間がくるはず。そういう場面を1個ずつ増やしていくことなんだろうな。

僕も最近疎遠にしてた友達と久しぶりに連絡を取って親しかったあの頃に戻れたことをついつい重ねてみる。

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まだシーズン2までしか見てない。

シーズン4まで見終えたらまた何か書く。