ソートベーカリー

小麦粉をこねてパンを焼くように、頭の中で考えたことを文章にしていきます。

税金の使い道パン

「我々の血税を」という言葉が気になる。

 

いや確かに昨今の様々な報道を見る限り、税金が無駄に使われていたり、公人の私利私欲に流れていたり、疑問に思う使い道が多いことは認める。

矛先は違えど保守派革新派に関わらず、税金の使い道については改善すべき点があると考えている筈だ。

 

だから問題提起する際には「税金」の使い道を問えばいい。

なのに何故か「血税」って言葉を使いたい人が多い。

 

血税とは“血の滲むような努力をして納めた税”のことだ。

みんなそんなに生活厳しいの?修二と彰でもそんなギリギリで生きてないと思うんだけど。

所得税は自営業でもない限り会社から引かれるものだし、その他住民税・自動車税・消費税なども含めて、自分が去年や先月、いくら納めたかを正確に把握してる人って意外と少ないんじゃないだろうか。

 

血税」なんて言葉を使うからにはよほど納税に自覚的なはず。だってそのお金が惜しいほど生活が逼迫している訳だから。

 

実際はそこまでの人はいない筈だ。何故ならそういう人はむしろ税金で救ってもらえる立場にあるからだ。

 

そして「我々の」という表現。他にも「国民の」とかよく言われるけど勝手に他の人を味方につけるべきじゃない。皆納税額も期間も違うんだから一括りにはできない筈だ。

 

それから、税金の使い道についての批判もちょっと行き過ぎているように感じることがある。

私的利用している場合は大いに批判すべきだが、自分の生活と無関係なことに使われる税金に対して怒っている人も多いんじゃないか。

だとしたらそれは大間違いだ。例えば自治体は集めた税金から道路を整備するだろう。それは公共の利益の為になっているのだ。自分が利用しない道でも自分の納めた税金が役に立っている訳だ。

 

自分の住む自治体の税金の行き先はなるべく調べておきたい。日々の関心の高さが結局は自分達を救うことになるから。議会で居眠りしている議員に渡ることのないように。

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