ソートベーカリー

小麦粉をこねてパンを焼くように、頭の中で考えたことを文章にしていきます。

ストローのいたずらパン

先日立ち寄ったカフェでのこと。

僕の隣のテーブルの客が去り、店員がお盆にグラスとストローを載せ、テーブルを拭いて片付けていた。除菌用のアルコールを含ませた布巾でテーブルだけでなく椅子も拭き、立ち去る瞬間にお盆に載っていたストロー袋の切れ端がふわぁっと飛んで拭いたばかりの椅子の上に落ちた。

 

こういうことってあるんだよ。

今は街中どの店でも「感染症対策をしています」と入り口やレジ付近やトイレに書いてあるし、実際に繰り返し丁寧にあちこち拭いていたり、少々寒くても窓を開けていたり、距離を取るように気を遣ってたりする。

だけど、どんなに対策を徹底したところで、偶然にヒラヒラと舞ったストロー袋の切れ端に気がつかないということは起こる。

 

次にそこの席に通された客は椅子の上の白い小さな切れ端を手で払ってから座った。多分無意識に行ったことだろうけど、そうやって切れ端は床に落ちた。

 

これを見て何を言いたいかというと、目に見えるくらいのゴミですらこうして人間の視界をすり抜けて冒険しているのだから、目に見えないウイルスの完璧な対策なんて出来るはずないでしょってことだ。そう思うと対策してますという張り紙に信憑性がなくなってきた。

店に対して対策しろと言うよりも、自分が日頃から手洗いなどをこまめに行い気をつけて生活をすることの方がよっぽど大切だなと思えてきた。

 

そんなことを考えながら一連の出来事をずっと見ている僕が1番おかしいんだけどね。

f:id:mumusanopinojr:20201129234115j:image