ソートベーカリー

小麦粉をこねてパンを焼くように、頭の中で考えたことを文章にしていきます。

参院選候補者に期待することパン

今週末は参院選だ。各メディアで候補者の動きや公約、争点が話題になっていると思うけど、僕はちょっと違った視点で書いてみる。

 

中学か高校で習ったことをおさらいしてみると、日本の国会は「衆議院」と「参議院」の二院制で、衆議院は任期4年の解散あり、参議院は任期6年の解散なし、となっている。

 

言い換えると、解散される前に結果(成果)を残さないといけない衆議院議員とは違って、参議院議員には6年間という確約された期間が与えられているということ。だったら今度の参院選の候補者は”長期的な公約”を掲げるべきなんじゃないかと僕は考える。

 

去年の衆議院選挙も、今年の参議院選挙も、結局のところ「直近の問題」が争点として取り上げられている。今回でいえば経済対策とか安全保障とかコロナ対策とか。もちろんどれも今議論すべき大切な議題ではあるものの、こんなわかりきったことだけが参議院選挙の”争点”でいいのだろうか。

そりゃあ有権者だって投票するからにはすぐに結果が欲しいという心理もあるだろうけど、このまま選挙の度に目の前のことばかり取り上げていると、誰も未来の為の議論などしなくなるのではないか?そうやって本質的に2つの議院にほとんど差がなくなっているのが現状だ。

多分政治家でない限りは衆参の違いなんて考えることはほとんどないと思う。下手すると政治家の中にすら国会議員でありさえすればいいという考えの人もいるだろう。それくらいメディアの伝え方が全く同じだ。

 

先に書いたように「日本の国会は二院制」なので、2つの議院の違いが明確にあってほしい。そしてそれはやはり任期と解散の有無に基づいた"公約のスパン”にこそ現れると思う。

だから、衆議院議員に目下の国の問題解決にシフトしてもらっている一方で、6年の猶予がある参議院議員には多少理想論であっても「こんなことを実現したい」という大きな目標を掲げてもらいたいのだ。

 

7月10日の投票日まであと数日。各候補者がどのような「長期の目標」を公約に載せているかに注目してみるのもいいんじゃないか。当然、現職議員には「これまでの6年間の成果を含めた次の6年の展望」を語ってもらいたい。

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