ドイツ語を勉強していて僕なりに感じることがある。
ドイツ語は、数学だ。
何を言ってんの?語学だから文系でしょ?数学は理系科目だよ?って何度も言われてきた。
しかし僕は「ドイツ語は数学」を主張したい。
一旦英語の話をする。
大抵の日本人は実際使えるかどうかに関わらず、ある程度は英語を習ってきているだろうから、次のことには共感してもらえるだろう。
①英語の発音がバラバラすぎる
②語形変化もバラバラすぎる
③文章の語順もバラバラすぎる
沢山読んで沢山話せばこれらのコツも掴めてくるけど、挫折した人の殆どの気持ちはここにあると思う。
その点、ドイツ語はというと、
①発音はほぼアルファベット読みそのまま
②語形変化に決まったルールがある
③文章の語順にも決まったルールがある
英語と比べてこっちの方がとっつきやすそうじゃないか!
発音は“ほぼ”アルファベット読みだと書いたけど、例外にもちゃんと一定のルールがある。
例えば“ei”はエイではなくアイ、“eu”はエウではなくオイ、みたいな感じ。
語形変化や語順についてもパターンがほとんど決まっていて、構文の文法もきっちり決まっている。
つまり、読み方も語形変化も語順も文法も、決まったルールとルールの組み合わせでしか文章が作られないのだ。
この形式が僕にとっては、幾つかの公式や解法を組み合わせて解いていく数学の問題に近いなと感じるのだ。
そりゃドイツ語も数学も一朝一夕にできるようになるものじゃないので、基本となるルールを身につけるための勉強をしていくことは必要だけど、それさえ理解すれば使いこなすことができるという意味で両者はよく似ている。
ちなみに僕はドイツ語の文法を一通り習った後で英語の勉強に戻った時に驚いたことがある。
決まりきったルールだらけのドイツ語に比べると、あんなにバラバラに感じていた英語がむしろ自由に感じられるようになったのだ。
すると言いたいことが伝わる楽しさを覚え、更に詳しく話したくて新しい言葉を学ぶという良い循環が生まれてきた。
変なこと言うけど、英語学習に行き詰まった人はドイツ語をやるといいよ!
僕が語学を学ぶのは自分の知らない生き方をしている人と話して新たな発見をするのが楽しいからだ。
決して楽じゃないし、終わりのない道だからこそ、たまに休みつつ、決してやめない、それが僕の学び方だ。