本日BuzzFeedで挙げられた記事を見て思ったこと。
https://www.buzzfeed.com/jp/kotahatachi/nhk-imabari
ざっくり言うと、NHKで外国人実習生の劣悪な労働環境を問題提起したドキュメンタリー番組が放送され、それを見た視聴者が番組で取り上げられた会社を特定してネットで拡散し、その会社に誹謗中傷や抗議が殺到したが、実はその会社はこの外国人実習生問題とは無関係の会社だった、というもの。
この外国人の労働環境問題については以前NHKのバリバラで扱っていたのを見たので知っていたが、この騒ぎ自体はこの記事で初めて知った。
ネット上で出てきた誤情報をきっかけに、けしからん!と炎上騒ぎを起こし、実際に抗議の電話をかけて無関係の会社に迷惑をかけることに至る正義感が恐い。
いや、たとえ特定された対象が正しかったとしても、その行動はおかしい。
本当に悪質な会社であったとしても、直接関係のない人からクレームを言われる筋合いはないだろう。しかるべき手順というものがあるはずだ。
もちろんこういう意見もたくさんあった。
しかしここで立ち止まって考えてみる。
正義感に火がついて暴走まがいの行動をしてしまう人がいて、
その行動は間違っているぞと非難する人がいる。
これもまた正義感ではないだろうか?
誰もが“少なくとも自分はまともだ”と思っているから誰かを非難する。
ネットニュースにコメントする人や、ブログで意見を書いている僕なんかもそうじゃないか。SNSで「~だろ」と書ける人も正義感が強いなぁと思う。
本当に自分の意見や行動は“正しい”ものなのか。
また“正しければいい”のか。
この世界は何億という人が複雑に関わりあっている。
白と黒の2択で分けるんじゃなくてその間の濃淡あるグレーに目を向けられるようになりたい。