ソートベーカリー

小麦粉をこねてパンを焼くように、頭の中で考えたことを文章にしていきます。

24時間パン

何年かぶりに24時間テレビを見てる。

 

元々子供の頃からもそんなに熱心に見ていた訳でもないし、好きなのは深夜のお笑いコーナーくらいだったから特別思い入れもない。

 

全国から募金が集まるのは素敵なことだと思う一方で、そのお金がどう使われているかが明確でないことを疑問に感じたりもする。

ニッポン放送のミュージックソンは「音の出る信号機を」と目標を明確にしているが、24時間テレビでそういう言葉が見つからない。

(音の出る信号機が増えた実感もないけど、自分の生活範囲にないだけかもしれない)

 

有名人がそれぞれ募金の入った小箱を持って出演し、それを司会者に手渡す場面が多いことに気がついた。

あれが“テレビ的”というやつだね。

例えばスマホをささっと操作して「たった今送金しました!」とかじゃ絵面としてよくないんだろうね。手渡すのが大事。

 

長時間見ていると、時々ニュースが挟まれる。

アナウンサーが原稿を読みニュース映像が流れる間ずっと画面の隅に手話通訳が映っていた。

これ、24時間テレビの日しかやらないのは何故だろう。365日やったっていいはずで、そういうことにこそお金をかけていいと思うんだ。

ギネス記録に挑戦とかもずっとやってるけど、それは何の意味があるのだろうと思ってしまう。

 

そして謎のマラソン

番組が勝手に始めて勝手にルールを決めてるだけなのに何故か「走者の発表」が注目され、その人の「走る理由」が取り上げられ、最後に「エンディングに間に合うか」が話題になる。

これを毎年やってるんだから変じゃない?

でもね、

でもね、

おかげさまで「サライ」が名曲だということを再確認できる。

ラソンとは全く関係ない歌詞なのにマラソンのゴールでしか聴かないって面白いよね。

 

それより、毎年恒例NHKのバリバラが裏で対抗する生放送が面白かった!

今年は「2.4時間テレビ 愛の不自由、」だって!タイトルが秀逸すぎる。

“1年で最も障害者にスポットが当たる日”と皮肉るバリバラがマイノリティの性についてたっぷり取り上げて素晴らしかった!ギャラクシー賞取れるでしょ!

これに「NHKが攻めてる」じゃなく「当たり前のことを言ってるだけ」とコメントした視聴者の方がいて、見る側もレベル高い感じがした。

国民が見るべき、国民に見せるべき番組ってこういうのよ!

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