餃子を焼いた。
Netflixで映画を見ながら食べていて、皿に4個残っていた。
家族に「何個食べた?」と訊いた途端に自分の中にこみ上げるものがあった。
子供の頃、親と兄弟とで餃子などの個数を分ける食べ物の時に必ず誰かが言っていたセリフだった。
「何個食べた?」なんて言葉は家族でもない限り使わない。居酒屋で正確に人数分取り分けることなんてしない。
何でもない日常の1コマに気持ちを揺さぶられた。
インド映画「パッドマン」で主人公がパイ包みを食べる時に空気が抜けていく様子を見てセルロースの圧縮方法を思いつくシーンがあった。
本当にごくごく当たり前に見逃してしまうような風景の中にあるヒントを見落とさない人間でありたいなといつも思っている。