モーツァルトの曽祖父の話を教えてもらった。
当時は罪人に情けをかけるとその人も悪だとされていたらしく、罪人の死体を運ぶのを手伝ったモーツァルトの曽祖父は以来住んでいた地域で迫害を受けるようになったという。
つい最近も、エンデの父親が政権批判の絵を描いていたことで仕事を与えてもらえなくなり収入がなくなってしまったという話を聞いた。
そこで感じるのは、これらのエピソードがモーツァルトやエンデという有名人からたまたま浮かび上がってきただけで、本当はまだまだ沢山辛い思いをした人々がいたのではないかということだ。
そして恐いのはまさに同調圧力というやつで、目には見えないけど人がいる限り必ず存在する厄介者だ。
誰かが決めたルールや伝統から少しでも外れると村八分にされてしまう。
いやもちろんそんなのは絶対に間違っているんだけど、決して過去の話だけではなくて今の政界にもあるし、会社の中にもあるし、地域社会にもあるし、当然学校に通う子供たちの中にも存在している。
昔からなくなることはないんだと薄々感じている。だけど少なくとも僕がいるところにはそれはないよ、と言えるような人間でありたい。