2012年の映画『レ・ミゼラブル』を見返す。
劇場公開時に観たはずなのに全く覚えていなかった。そして今見返して気づくことがある。
19世紀のフランスでは、男性は男性として当然のように買春をし、女性も女性として当然のように売春に勤しんでいる。
この物語では工場から追放された女性が港で娼婦となるところが描かれている。しかし彼女は決して望んでそうなったのではなく、子供に食べさせていく為なのだと涙を流しながら男の世話をする。
あのお笑い芸人にこの作品を観てもらえばいいのかもしれない。かつての非人道的な性差別はもう通用しないのだとわかってもらえるだろう。
逆にこの作品の中で繰り返し歌われる「民衆の歌」が、つい最近日本の俳優や歌手らによって歌われ大きな話題になった。
この歌は飢えに苦しむ民衆が上流階級や権力者に向けて怒りの声をあげ、奴隷じゃないぞと抗議し、明日への希望を叫ぶ歌だ。
なるほど、日本の俳優達は今この緊急事態に真摯に向き合わない政権に向けて声をあげたのかと納得しかけたが、そうではないらしい。
閉塞感や不安を感じている方々に、
少しでも未来への希望を抱ける気持ちに
あ、そうでしたか…。
失礼しました。