バリバラの解離性障害の回を見て教わったことがある。
解離性障害や脳性麻痺はまだまだ医療研究がなされていないので、治療や解消法も確立していないという。
だから抱え込むんじゃなく医者を育てるつもりで当事者の持つ悩み事や問題点を伝えていくべきだそうだ。
そういえば最近見た映画『こんな夜更けにバナナかよ』でも同様に、筋ジストロフィーの介護ボランティアを通じて学びを深める医大生が描かれている。
そう、医者だって完璧じゃない。様々な経験を経て様々な病気やシチュエーションに対応できるようになっていく。
それは医療全体でもそうで、解離性障害のような少ない事例から傾向を見出すのは難しいので多くのデータが必要だったりする。
そっか、新型ウイルスもそうだ。未知の感染症に効く薬や治療法なんてそう簡単にはわからない。沢山の症例データから対策を練ってワクチンを作ったり治療法を絞ったりしている最中なのだろう。それも世界中で。
医療は答えじゃない。常に最短ルートを探し続けるナビなんだ。そう思うとやたら期待を高めることはしなくて済むし、自分が病院にかかる際は過去の同じ症状の人への感謝と自分の症例を提供することが役に立っていると考えられるようになるんじゃないだろうか。
そんな視点もいいかもね。