Netflixのブラックミラー『アシュリー・トゥー』より。
人気アイドルのアシュリーがステージ上で見せる面は実際の脳の4%に過ぎない、というのが面白い。
そりゃそう。一般の人だって仕事の場面と家庭や友人との場面での言動には差があって当然で、そこがあまり変わらない人の方が不思議なくらいだ。
当たり前のことなんだけど、人々はその“アイドル像”に自分の感情を乗せて楽しんでいる訳で、本人の暗い一面や悩みには関心がない。
いつも笑顔で元気な姿を見せるというアイドル像って、本当に必要なんだろうかって思う。
時に悩み、時に涙し、いろんな本当の感情を共有した後に、それでも前を向いて歩くというアイドルではダメなんだろうか?
それは裏の顔でもなんでもなく“その人”ってだけなんだから。
アイドルに限らず同じことで、テレビに出る人は芸人でもアナウンサーでもリアリティショーの出演者でも、いつからかキャラクターに沿って演じるようになっている。そしてそのイメージ像から外れた途端に猛烈な批判を受けたりする。
現実世界はそんな訳ないじゃん。内心を隠して常に笑顔を振りまく人は嫌われるし、いつも元気で病気をしないなんて人はいない。みんながもっと自分に正直に生きていけたらどんなに楽だろうかって、人前で気を張ることの多い自分に言い聞かせてみる。