ソートベーカリー

小麦粉をこねてパンを焼くように、頭の中で考えたことを文章にしていきます。

車の免許パン

僕は車の運転免許を持っている。

 

MT。マニュアルトランスミッション

 

しかし免許を取ってからずっと東京暮らしで全く運転なんかしていない。

我こそはMTのペーパードライバーだ。

 

そもそも車に興味がない。

ドイツに留学していた頃、日本の友人と電話していて「やっぱりBMWとかベンツとか多い?」と訊かれるまで街の車を気にしたことがなかったくらい興味がない。

 

そんな僕がなぜマニュアル免許を取ったのか…それは“家族にMTを取れと言われたから”だ。

 

家族親戚こぞって車にはこだわりがある。

MTこそ一人前、ATなんて免許じゃない、くらいの偏った価値観を持っている。

「学生のうちに取っておけ」「取るならMTしょ」と言われ嫌々教習所に通ったのだった。

 

今朝のニュースで自動運転が取り上げられていた。

【独自】一般道の自動運転、スバルが実用化へ…歩行者・信号をAIが識別(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース

 

思えばうちの家族のようなMTにこだわる人って、車体を自在に操ることにロマンを感じてて、運転技術に自信がある人だよなぁと。

一方で自動運転の開発は、どんなに運転に慣れた人間でも必ずミスは起きるのでそのリスクをAIによって失くそうというベクトルだよなぁと。

この真逆の方向性がとてもややこしいし面倒くさい。

 

今後「レベル5」と呼ばれる完璧な自動運転車が街の多くを占める日が来たらどうなるか。手動にこだわるドライバーのせいで自動運転車の予期せぬトラブルが起こるような気がする。

 

僕が車を買うのは自動運転車が社会に実装された時だろうな。