おやじバンドを組んでいる知り合いのライブの予定が、オミクロン株の流行を受けてキャンセルになったという。
すると今までメンバーが集まる日以外でも毎日家で練習を続けていたのもばったりやめてしまったそうだ。
さらに仕事のモチベーションも下がってしまい、普段なら起こらない凡ミスが増えてしまったという。
これを聞いて確かに、人間の生活には「楽しみ」が必要不可欠だということがわかった。
近く「楽しみ」な予定が入っていると、気分がいいだけでなく「この一週間を乗り切ろう」と仕事や大変な作業にも前向きな気持ちになれる。
一方でその「楽しみ」が消えてしまうと、先に挙げた知り合いのように今日を生きる原動力そのものがなくなってしまう。
なるほどそうか。実はつい先日8か月になった息子の寿限無(ここではそう呼んでいます)を妻の両親に会わせたばかりなのに、両親の方からもう次に会う日の予定を立てようという話が持ち上がってきて、不思議に思っていた。
しかし今ならわかる。何か月後かに次の「楽しみ」が「ある」ということが彼らの生活に彩りを与えるのだ。
大きくても小さくてもいいから人それぞれ自分なりの「楽しみ」が待っているということは想像以上に重要なのだ。
すると一番いけないのは「いつか」だと思う。「いつかご一緒しましょう」のいつかが来た試しがない。それにこの2年間、「コロナが落ち着いたら」と何度言われただろう。「いつか」には希望がない。
そう考えると多少無理やりでも「楽しみ」の日時を決めておくことで、毎日を前向きに生きられるんじゃないかなぁと考える。