キングオブコント2017を観た時の感想。
ゾフィーという芸人のネタがとても面白かったと僕は思った。しかし後になってネタ中の「母さんは飯を作る人」という台詞に怒っている人がいると聞いてモヤモヤした。
いや、それボケじゃん!?
そうじゃないことをそう言うことがネタになってんじゃん!?
そう思った。
その当時の僕の気持ちが今回AbemaTVの番組で上手く代弁されていた。
しかしその時の僕の気持ちにはまだ続きがある。
少数かもしれないが、この世には確かに
「お前は飯だけ作ってればいい」という扱いを受けて辛い思いをしている人がいるとは思う。
そういう人がこのネタを見て傷ついたのならばそれは言ってもいいと思った。
ただ、僕はあのネタが面白かった。それも言っていいと思う。
最近はテレビ番組やCMの表現が差別だ何だとクレームを入れられることが多く感じるが、違うように思えてきた。
公の発言にしろ、個人間の会話にしろ、自分の頭の中にしろ、
誰の何が人を傷つけるかなんて十人十色で、
その全部が公表されているものでもないので、
誰かが何処かで傷ついているということに気づけないことも多いはずだ。
ハゲていることが恥ずかしくて隠す人もいれば、それをネタにしてポジティブに捉える人もいる。
学歴が低いことを馬鹿にされるのが嫌な人もいれば、東大卒なのにこんなことも知らないのというプレッシャーが嫌な人もいるだろう。
見た目や性別のようなわかりやすいことから、飯を作るだけとか嫌がらせのような見えないことまで、僕らは常に誰かを傷つけているかもしれない。自分で気づいていないだけで。
世の中にはいろんな人がいること、自分の考えが全てではないことをもう一度見直してみるべきかもしれない。
結論
傷ついた人は「傷ついた!」って発信すべき。
面白かった人は「面白い!」って発信すべき。
すると
あ、こういうので傷つく人もいるんだと知れるし、
あ、こういうのを面白いと思う人もいるんだと知れる。
これを繰り返していくことで少しずつ少しずつみんなが理解し合って幸せに暮らしていけるようになると思っている。
だからこそ、当事者でもないのに
「これで傷つく人もいるだろ!」と勝手に怒ることはして欲しくない。