ソートベーカリー

小麦粉をこねてパンを焼くように、頭の中で考えたことを文章にしていきます。

セックスエデュケーションパン

Netflixオリジナルのドラマシリーズ「セックスエデュケーション」を見た。

f:id:mumusanopinojr:20190604215026j:image

 

ゴールデンウィーク明けからあらゆるところで紹介され、自分も見てみたくなってどハマりしてしまった作品だ。

 

直訳して「性教育

ざっくり説明すると、性体験こそないが親がセックスセラピストの男の子が、その知識を活かして思春期真っ只中の学生達にアドバイスを送るという物語。

 

コメディタッチで描かれるが後半にかけてそれぞれの登場人物に感情移入し、その喜びも悲しみも一緒に味わえる共感性の高いドラマなので是非見てもらいたい。

 

ここからは物語の内容には触れないように自分が考えたことを書く。

 

主人公のオーティスは親がセックスセラピストの為、家中に性を想起させるものが置かれた環境で育っている。だから自分では気にしないものが同級生をギョッとさせることもある(いろんな意味で)。

 

実は僕はむしろ逆で、子供の頃から家族で性的な話などほとんどしてこなかった。これは多くの家庭に共通することだと思うが、家族でテレビを見ていてセクシーなシーンなどがあると何とも言えない絶妙な空気が流れたりした。

(多分これ平成あるあるになるのかな。今やそんなシーンはほとんど流れないし、家族で1台のテレビを一緒に見ることすら減ってるから)

そういった家庭で育ったこともあり、性的な感情が芽生えても誰かに言うことを躊躇うことの方が多かった気がする。友達や彼女でも。

 

だからという訳でもないが、オーティスの環境は良いなと思う。そして性に関することは誰もが通る道だし、保険の教科書で適当に習ったこと以上に知るべきことが多いのではないだろうか。生理とかよく知らなかったし。

 

このドラマを見て性の話はもっと公になってもいいかなと思った。それは下品な冗談としてではなく、一般的にという意味で。

テレビの規制はあっていいが、あまりに厳しかったり、自主規制したり、見る側の過剰反応のせいでどんどん狭まっている面はある。

「何故放送しないのか?」を今一度考えて、「決まりだから」以外の真っ当な答えが出ない限りは扱うべきだ。決して笑いのネタにしたい訳ではなく、一般的にする為に。