パラ卓球の公式サイトがめちゃくちゃカッコいい!
十人十色の障がいが、十人十色の戦型を生む。
できないことを嘆くのではなく、できることを磨くこと
なんと心を打つメッセージ。
これは障害のあるなしに関係なく全人類に共通する言葉だと受け取った。
そしてページ下方のナショナルチームの選手紹介。
ここでは歪な形の卓球台が描かれている。
これはなんと障害を持つそれぞれの立場から感じる卓球台なのだという。
例えばこれは岡選手が感じる卓球台のイメージ。
車椅子でプレーするため奥行きがよく見えづらいことを表している。
同様に車椅子のためネット際に手が届かないことや、左足が使えないため左サイドが極端に難しいことなど、個々の苦手を卓球台の形で表現している。
しかし彼らは日本屈指のトップアスリート。苦手をそのままにしているはずがない。
各自のプロフィールには苦手に対処するために編み出された戦術が紹介されている。
以前、パラ卓球の全日本選手権を観戦したことがある。
車椅子の選手は当然前後の揺さぶりに対応しなくてはならないが、ラケットを持つ手とは逆の手でタイヤを微妙に前後させて距離を調整しながらプレーしていた。
また、背もたれをなくして少しでも動きやすいような工夫をする選手もいれば、上からのスマッシュは打てないため相手が取りにくい嫌らしいボールを打つことに専念した選手もいた。
ただの卓球を超えた、自分の得意と相手の不得意を追求する激しいゲーム性を感じる。
パラリンピック開会まであと1年。こんなに面白い競技を見逃す手はない。