ソートベーカリー

小麦粉をこねてパンを焼くように、頭の中で考えたことを文章にしていきます。

コミュニケーション能力パン

世間一般的に「コミュニケーション能力」と言われる場合、その意味は「円滑に他者との関わりを持つこと」とされていると思う。

 

それは例えばみんなの話題に入ったり、楽しく盛り上げたりできる人を指していることが多く、逆に言うと話に入れなかったり、返事が曖昧だったりする人はよく「コミュニケーション能力が低い」とされてしまいがちだ。

 

だけど僕が思っている「本当のコミュニケーション能力」は少し意味が違っていて、好きなものを「好き」嫌なものを「嫌」と言える能力だ。

 

今、日本の社会のありとあらゆる場所に存在するのが前者の「コミュニケーション能力」だ。

家でも学校でも会社でも、テレビの中ですら“足並みを揃えること”が求められ、少しでも違ったことをしたり輪に入れずにいると排斥されてしまう。その為みんなが本心を隠した状態でその場を“円滑に”やり過ごしている。

 

僕はこれが気持ち悪く感じる。

もっと人間は自由でいいはず。

他の人からオタクだと思われるのを恐れて好きな趣味を表に出せない人。

仕事上の立場を失うのが怖くてセクハラに応じてしまう人。

ベジタリアンだと言えなくて食事の席で希望通りに食べられない人。

 

他にもいろんな場所で「自分はこうしたい!」または「こうしたくない!」が言えずに我慢している人がいると思う。

自分の気持ちを相手に主張することは全く悪いことじゃない。むしろ相手に伝えることで、あぁそうなんだねと知ってもらうことができる。

これが「本当のコミュニケーション能力」ではないだろうか。

 

空気読んで話を合わせるなんて何も意味がないから今すぐやめるべき。

と言いつつ僕もそうしてしまう時がある。

もっと自分に正直に、もっと沢山の人と「本当のコミュニケーション」を取ろう。

 

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もしかするとあまり自分の主張をしないのは日本人特有のものかもしれない。

海外ではしたいことをはっきりと言わないと無視されるだけだ。

なんとなくその場をやり過ごすのは良いやり方とは思えない。