ソートベーカリー

小麦粉をこねてパンを焼くように、頭の中で考えたことを文章にしていきます。

連載するパン

「100日後に死ぬワニ」の完結をみて。

 

これまでお世辞にも有名とは言えなかった漫画家の作品がほんの100日間で物凄い注目を集めたことが本当に凄いと思う。

いろんなところで言われてることだろうけど「100日後に死ぬ」というタイトルと「死まであと◯日」というカウントダウンがワニたちの何気ない日常に緊張感をもたらすある種の“発明”に間違いない。

 

この漫画のおかげで、カフェでピスタチオアイスを見かけて食べたい気持ちと節約しときたい気持ちで揺れた時に、「次もアイスがあるとは限らない」「自分が元気とも限らない」と考えるようになり、結果として太りつつある。困った。

それでもなるべく後悔の少ない生き方をしたいなと行動指針になったのは良いことだと思っている。

 

そして何より、作者が100日間連続で4コマ漫画を投稿したこと。その大変さは僕にも少しわかるところがある。

 

実はこのブログの連続投稿は先日で500日を超えた。初めは何でも考えすぎる性格の僕が日頃思っていることをとりあえず形にしていこうと始めたものだったが、次第に書くことが少なくなってきて内容が似てくることもあった。忙しくて書けない日や別に止めてもいいんじゃないかと思う日もあったけど、そんな日でもとりあえず雑に短く出してしまうことにした。

 

このブログを続けて気づいたことが2つある。

1つは、書く内容を考える為にインプットを意識するようになった。元々他の人にはどうでもいいようなことを深く掘り下げて考えるタイプではあるけれど、情報を受け取るアンテナの範囲が広くなって更にこれまでの別の情報と繋げて考えることも増えた気がする。これは良いことだ。

そして2つ目、それは500日も続けておいて文章がそんなに上手くなっていないことだ。一生懸命書いてはいるのに、伝わりやすいものであるとは全く思えていない。僕自身、書くよりも話す方が得意だという自覚はあったけど、こんなに書くのが下手だとは思わなかった。

 

それでも僕の投稿を読んでくれる人がいる。感想をくれる人がいる。褒めてくれる人がいる。

そういう声に感謝して、また明日からも頭の中に小麦粉を仕入れてたくさん捏ねて、形を作ってパンを焼いて並べていこう。

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