ソートベーカリー

小麦粉をこねてパンを焼くように、頭の中で考えたことを文章にしていきます。

エストニアパン⑩タルトゥ巡り

荷物を置いて外に出る。エストニア第2の都市がこんな辺鄙なはずはないという猜疑心だけを持って散策してみる。しばらく歩くと徐々に大きな教会や映画館が見えてきた。更にまっすぐ歩き続けるとついに現れた。大通りを挟んで3軒の大型ショッピングモール。急に激戦区!その内1件のモールの中を歩いているとSuperdry極度乾燥(しなさい)のショップを発見。サンダルを購入して旧市街へ向かう。

市庁舎の前に大きな広場があり、石造りの立派な大学講堂があり、丘にはホビット族でも住んでいそうな横穴がある。なんてお洒落な街なんだと感動。優雅にレストランで食事をすることにした。ビールもミートパイも最高に美味しかった。いい気分になり大きな川沿いを歩く。さっきまでそんな気配は全くなかったのに急な夕立!それも10分程で止んで今度は空には大きな虹がかかった。それも二重に。正直今日も疲れていたけどなんだかこの街に元気をもらったような気がして、まだ明るいんだからとパブに向かった。店の名は「Big Ben Pub」といって入り口によく目立つ大きなビッグベンの模型がある。店内にはほとんど客はおらず、一人でビールを飲みながら本を読んで過ごす。そんな時間も好きだ。しかし急に眠気がやってきた。そろそろ帰ろうと外に出るとまだ明るい。今何時だよと時計を見ると22時を過ぎている。そう、日本よりはるかに緯度の高い北ヨーロッパの夏は日がとっても長いのだ。考えてみれば今朝は5時起きだったじゃないか。まだ時差ぼけ真っ最中の僕はふらふらの足でなんとかホステルに戻りベッドに倒れこんだ。