ソートベーカリー

小麦粉をこねてパンを焼くように、頭の中で考えたことを文章にしていきます。

僕の働き方改革パン

高橋優の『リーマンズロック』という曲が好きだ。

rymans rock - YouTube

 

全く自分に合っていなかった前の仕事でなんとか心を奮い立たせる為に昼休みに繰り返し聴いていた曲だ。

 

午前4時に起きて吐いてもう眠れなくって
何でかわかんない涙と一緒に夜明けを待つ
雑踏の言葉そのまんまの街中を歩き
葛藤の言葉そのまんまの人を掻き分け
今日も会社に行こう 生きていくお金のために
会社に行こう 生きている証を刻むために

 

朝目が覚めては流れに身を任せてスーツに着替えて満員電車に乗って出勤する。今もこの曲を改めて聴くとあの頃の情景が浮かんでくる。

 

出勤してから5秒で怒鳴り散らされて
何でかわかんないまんまに頭を下げてる
得意分野じゃないなんて言い訳はきかない
腹が立つのを飲み込んで笑顔でいなくちゃ

 

ここも当時の自分と重なる。仕事ができないのは努力不足のせい、お金を頂いている以上役立たずでも出来る限り会社に尽くそう、そんな風に考えていた。

 

23時半にとりあえずの仕事が終わり
何でかわかんない頭痛と一緒に職場を出る
雑草のように踏まれては起き上がる
そんな言葉に自分を当てはめてるようじゃかなりまずいから
今日は早く帰ろう 明日も頑張るために
早く帰ろう 明日は誉められますように

 

当然帰宅も遅かった。帰ってから夕食を作る気力なんてないので週末に1週間分作り置きしておく。料理をしている時間だけは自分の思い通りに作業が進むのでかなりリラックスできたけど、日曜の夜になると休日が惜しくなっていた。そして平日の夜も徐々に惜しくなっていく。眠ってしまうと次の朝が来てしまうからだ。1人で穏やかに過ごせる時間が少しでも長く欲しくて連日夜更かしが続き、寝不足で出社するようになっていった。

 

高橋優のライブに行った時、2列前のおじさんがこの曲の時に拳を高く上げて叫んでいるのが見えた。僕も同じようにして泣いていた。心が揺さぶられた。

幸い、今の僕は自分の好きな分野で学びながら働くことができている。そして働くことの意義をよく考える。

以前はお給料を頂いているから“会社の為”に働いていたが、それじゃダメみたいだ。社会の為”になる仕事をしてそれがお金になる。そう考えると少しずつ自分のしたいことが見えてきた。まだまだ未熟だけど、頑張る。

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